前回の続きです。
会社をやめたい。
そう思うと、いろんな言い訳が頭に浮かんできた。
末っ子の長男。
いずれは両親の面倒を見るのがボクの役割。
だけど・・・
当時、アジアへの進出を始めていたジャスコ。
このまま会社にとどまっては海外を含め、どこにいるかわからない。
迷いもあった。
昇進試験はトップで通過した。
英語の勉強も始めた。
TOEICのスコアは社内で上位にランキングされていた。
新卒採用のリクルート雑誌ではボクが顔写真入りで紹介された。
ジャスコよいとこ、みんなもぜひ、みたいに書いた記憶がある。
このまま頑張っていくとそれなりの役割が担えるかも。
そんな期待もあった。
第一子、長女も生れていたし、妻や家族に不安な思いはさせられない。
でもそれ以上にM課長のもとで仕事はしたくない思いが強くなっていた。
加えて当時は30歳が転職のラストチャンスと言われていた。
ボクに残された時間はそんなに多くはなかったのだ。
続きはまた今度。